次世代ゲーム機PS5(プレイステーション5)は光学ディスク搭載の通常モデルと非搭載のデジタルエディションの2台が11月12日にソニーより発売されました。
PS5についてテレビや雑誌などのメディアを筆頭に本体のスペックやゲームソフトのラインナップばかり注目されがちですが、PS5ではコントローラーも大幅にパワーアップしているので要チェックです。
そこで当記事では、この最新のワイヤレスコントローラーの詳細とPS5のコントローラー事情について紹介します。
PS5のコントローラー「DualSense」の基本情報

PS5ではコントローラーも進化しており、その名も「DualSense」です。
上記画像を見た感じではPS4のコントローラーから大幅には変化していないですが、PS5本体と同じ白を基調としたデザインに、PlayStationのロゴも真っ黒で非常にシックかつ高級感のある高いデザイン性のコントローラーに仕上がっています。
現在カラーは白色のみ販売されていますが、今までのソニーの傾向を見ると今後新色が追加される可能性がとても高く、また新作ソフトとのコラボでの限定のカラーも登場すると予想されます。
希望小売価格は税抜き6,980円、税込みだと7000円台になるので高いと感じる人も多いでしょう。PS4の純正コントローラーが5980円(税抜き)で発売されているのと比較しても1000円値上がりしていることがわかります。
この1000円値上がりしたのはただソニーが儲けようとしたのではなく、大幅に機能が追加されていることに由来しています。
DualSenseの機能

それではこのコントーラー「DualSense」の最大の売りである機能を紹介します。
まずは、DualSense自体にマイクが内臓されているので、別途ヘッドセットやマイクを用意しなくてもオンラインボイスチャットが可能です。もちろんミュートボタンもついているので声が垂れ流しになるという心配も入りません。
PS4のコントローラーでは「SHAREボタン」だったのが「クリエイトボタン」に変更されました。クリエイトボタンを押せば簡単にゲームプレイの録画やライブ配信が行えるので配信者やゲーム実況者が利用すると便利です。
そして、「ハプティックフィードバック」「アダプティブトリガー」という二つの機能が備わっており、プレイヤーに新たなゲームの体験を与えてくれます。
ハプティックフィードバック

ハプティックフィードバックとは言わば、「触覚をフィードバックしてくれる機能」です。つまり、ゲーム内のアクションの効果や衝撃をダイナミックな触感として手で感じとることができ、ゲームの画面以外からも情報が入ってきます。
PS4の「DualShock」を始め、任天堂Switchのコントローラーでも振動機能が備わっていましたが、リアルさを感じ取ることはなかったと思います。
ハプティックフィードバックではリアルに触覚を体験できるので新感覚でプレイヤーを楽しませてくれます。
アダプティブトリガー

アダプティブトリガーは、ゲーム内のシーンに応じてボタンの抵抗が変化し、強さや張力をリアルに体験できる機能です。
ゲーム内にいる操作キャラクターと同じような体験を実現してくれて、ゲームへの没入感をもたらしてくれます。
下の動画ではPS5コントローラー「DualSense」の詳しい機能が知りたい方は向けに、実際に使っているところを見せながら機能を重点的に紹介・レビューしていらっしゃるので是非ご覧ください。
PS5以外にPCゲームに使用することも可能

ゲーム配信プラットフォームの「Steam」では「DualSense」への正式対応を実施されており、PS5を持っていなくても、コントローラーだけを購入してPCゲームに利用することも可能になりました。
設定は非常に簡単で、有線接続の場合はPCとDualSenseをケーブルで接続するだけです。無線接続するにはPCでBluetooth機器との信号待ちの状態にしておいて、「DualSense」のPSのロゴボタンとクリエイトボタンを押し続けると接続が完了します。
ゲーミングPCを持っているからPS5は買わないという人でも、「DualSense」は利用でき、Amazonなどでサービス価格で販売されることもあるので検討してみてはいかがでしょうか。
DualSense ワイヤレスコントローラー概要
外形寸法 (最大突起部除く) |
約160mm×66mm×106mm (幅×高さ×奥行) |
質量 | 約280g |
ボタン | PSボタン、クリエイトボタン, オプションボタン、方向キー (上/下/左/右)、アクションボタン (△ボタン/○ボタン/×ボタン/□ボタン)、R1/L1 ボタン、R2/L2 ボタン (トリガーエフェクト)、左スティック / L3 ボタン、右スティック / R3 ボタン、タッチパッドボタン、MUTEボタン |
タッチパッド | 2点式タッチパッド、静電容量方式、クリック機構 |
モーションセンサー | 6軸検出システム (3軸ジャイロ、3軸加速度) |
オーディオ | 内蔵マイクアレイ、内蔵モノラルスピーカー、ステレオヘッドセットジャック 出力 : 48kHz/16bit, 入力 : 24kHz/16bit |
フィードバック | トリガーエフェクト (R2/L2 ボタン)、振動機能 (デュアルアクチュエーターによるハプティックフィードバック)、ランプ (ライトバー/ プレーヤーランプ / MUTEランプ) |
端子 | USB Type-C端子 (Hi-Speed USB)、ステレオヘッドセットジャック、充電用端子 |
通信 | 無線:Bluetooth Ver5.1 有線:USB connection (HID, オーディオ) |
電池 | 種類:内蔵型リチウムイオン充電池 電圧:DC 3.65V 容量:1,560mAh |
希望小売価格 | 6,980円(税抜き) |
PS5でPS4のコントローラーや非純正のコントローラーに対応している?

PS4のゲームもプレイ可能ということで、PS4を所有していた方は操作に慣れているコントローラーを使い続けたいという方もいます。
それでは、PS5で「DualSense」以外のコントローラーも利用可能なのでしょうか?
結論から申し上げると、残念ながらPS5のタイトルでは使用できません。その理由をPlaystation.Blogサイトで以下のように語っています。
DUALSHOCK 4はお使いいただけません。DualSense™ ワイヤレスコントローラーをはじめとした新しい技術や機能を最大限活かした、PS5ならではの体験を提供しているため、PS5のタイトルはDualSense ワイヤレスコントローラーでプレイしていただく必要があります。
しかし、「DUALSHOCK 4」、およびオフィシャルライセンス品である他社製のコントローラーは、PS4タイトルを後方互換機能でプレイする際には使用可能です。
ソニー以外のメーカーが開発して販売されているコントローラーは使用できない可能性があるので注意しておきましょう。
PS5コントローラー「DualSense」総評

プレイステーション4発売から7年後の2020年に大きくアップデートしたPS5のワイヤレスコントローラー「DualSense」はプレイヤーに新たなゲーム体験をさせてくれるデバイスです。
幅広い世代・スマホの台頭でテレビゲームを遊ばなくなってしまった人でもよりゲームを楽しめるこれ以上ないコントローラーでしょう。
このコントローラーの性能をフルに活用したゲームが今後どんどん発売されていくと思うので期待して待ちましょう。