Appleが、次期iPad ProやMacBook Proに搭載されるミニLEDの生産体制強化のため、サプライヤー網を強化していると台湾メディアDigiTimesが報じています。
現行のiPad Proの人気も絶好調かつコロナの影響からも
iPad Pro用ミニLEDの供給体制を強化

Appleは、台湾のZhen Ding TechnologyとFlexium InterconnectをミニLED用のフレキシブル基板のサプライヤーに加え、韓国のサプライヤーYoung Poong Electronicsと競争させている、とDigiTimesは伝えています。
なお、Zhen Ding TechnologyとFlexium Interconnectの2社は、以前もAppleサプライヤーとして取引実績がある基板メーカーです。Zhen Ding TechnologyとFlexium Interconnectが製造するのは、2021年第1四半期(1月〜3月)発売予定のiPad Proに搭載されるミニLEDバックライトで、2020年第4四半期(10月〜12月)には少量の出荷を開始する、とDigiTimesの情報源となった業界関係者は述べています。
iPad Proに続きMacBook ProもミニLED化か
Appleは、5Gに対応しミニLEDディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proを当初、2020年秋に発売する計画でしたが、新型コロナウイルスの影響で発売時期を2021年に延期したとみられています。
著名アナリストのミンチー・クオ氏は、14.1インチMacBook Proと16インチMacBook Proなども、今後発売されるミニLEDディスプレイ搭載製品として挙げていますが、現時点では具体的な発売時期は不明です。
鮮やかな表示と薄型軽量化に期待のミニLED
ミニLEDディスプレイには、1つ200ミクロン以下と、従来のLEDよりも小さなLEDがバックライトとして使用されます。ミニLEDはバックライトの点灯と消灯をきめ細かく制御できるため、コントラストやダイナミックレンジ、色表現能力に優れているほか、薄型化、小型化の効果もあります。
クオ氏は、AppleはミニLEDディスプレイ搭載製品を増やす方針だが、発売は2021年以降にずれ込むと予測を発表しています。
現行のiPad series情報は以下

発売日 | ▼12.9インチ ・2015年11月14日 ・2017年6月6日 ・2018年11月7日 ・2020年3月18日 ▼11インチ ・2018年11月7日 ・2020年3月18日 ▼10.5インチ ・2017年6月6日 ▼9.7インチ ・2016年3月31日 |
カラー | ▼9.7インチ・10.5インチ シルバー/ゴールド/スペースグレイ/ローズゴールド ▼12.9インチ(第2世代) シルバー/ゴールド/スペースグレイ ▼12.9インチ(第3/4世代)・11インチ シルバー/スペースグレイ |
容量 | ▼9.7インチ・12.9インチ(第1世代) 32GB/128GB/256GB ▼10.5インチ・12.9インチ(第2世代) 64GB/256GB/512GB ▼11インチ・12.9インチ(第3世代) 64GB/256GB/512GB/1TB ▼11インチ(2020年)・12.9インチ(第4世代) 128GB/256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | ▼12.9インチ(第1世代) Retina ▼9.7インチ Retina/True Tone ▼10.5インチ・12.9インチ(第2世代) Retina/True Tone/ProMotion/広色域(P3) ▼11インチ・12.9インチ(第3/4世代) Liquid Retina/True Tone/ProMotion/広色域(P3) |
チップ | ▼9.7インチ・12.9インチ(第1世代) A9X/M9 ▼10.5インチ・12.9インチ(第2世代) A10X/M10 ▼11インチ・12.9インチ(第3世代) ニューラルエンジン搭載A12X/M12 ▼11インチ(2020年)・12.9インチ(第4世代) ニューラルエンジン搭載A12Z/M12 |
Apple Pencil | ▼第1世代対応 9.7インチiPad Pro 10.5インチiPad Pro 12.9インチiPad Pro(第1世代、第2世代) ▼第2世代対応 12.9インチiPad Pro(第3/4世代) 11インチiPad Pro |
モデル | 全モデル共通 Wi-Fi Wi-Fi+Cellular |