空から地上を撮影してくれる「空撮ドローン」ですが、様々な職種・分野で広く活用されています。
その中でも空撮ドローンは農業に活用されることも多くなってきました。
そんな「農業用のドローン」から「測量」「橋梁の点検」まで、多くのドローン開発・製造している会社が「エンルート」です。
エンルート社の農業用ドローンは「効率化された散布作業で広い圃場を散布できる」ということで農業従事者から注目されています。
本記事では、エンルート社のパワフルで高性能な農業用ドローン「AC1500」をご紹介します。
エンルートについて紹介!
株式会社エンルートは、産業用ドローンの開発を行っている「ドローンの製造企業」です。
農業用ドローンので国内導入実績No.1の「AC940シリーズ」を始め、1回の飛行で圃場(農作物を育てる場所)全体の散布をまかなうことができる「AC1500」などがあります。
その他にも、高画質な画像で橋梁や送電線を点検できるドローン、世界初の標定点不要の空撮測量ドローン「QC730TS」などビジネス分野で広く活用されています。
エンルート会社概要 | |
会社名 | 株式会社エンルート(英語表記)Enroute Co., Ltd. |
本社所在地 | 〒351-0036 埼玉県朝霞市北原二丁目4番23号 |
電話 | TEL048-423-0126 FAX048-487-7193 |
info@enroute.co.jp | |
設立 | 2006年(平成18年)10月 |
事業内容 | ・農業・産業用無人航空機の企画、設計、開発、製造、販売 ・無人航空機の修正、保守、メンテナンス、運用サービス ・特殊無人航空機の受注開発、設計、製造、販売 ・無人機運用、操縦者の育成・講習 |
※参考資料:こちらから
株式会社エンルート社のドローンは、様々な場所で発揮できる多くの特徴を持っています。
その特徴を生かし、様々な分野で活躍しています。以下で、株式会社エンルートが製造したドローンの活用分野についてご紹介します。
・農業
・建築現場の保守点検
・レーザー測量
・標定点設置不要の「空中写真測量」
・環境調査・観察
・消防・災害などの防災分野
また株式会社エンルートでは、「プロフェショナルレベルの高度な操縦スキル」「ドローンを使用する際の安全に対する高い意識」を持って欲しいと開始されたドローンスクール「E.R.T.S.(アーツ)」が注目されています。
「使用用途」「業務目的」に合わせた技術授業の他に、「ドローン飛行の原理」「細かな操縦テクニック」などを熟練の講師が指導してくれます。
※ドローンスクール「E.R.T.S.(アーツ)」の対象者は、「事業を目的とした人(法人または個人事業主)」しか受講することができないので注意が必要です。
コース名 | 基礎コース | 基礎+MP入門コース | MP入門コース | 経験者コース | 夜間飛行コース |
概要 | ドローンに関する基礎知識と手動操縦を学ぶコース | 基礎コースと同時にMissionPlannerを用いた自動航行設定を学ぶコース | MissionPlannerを用いた自動航行設定を学ぶコース | 以前にERTS講習を受けられた方等を対象に、エンルート機の操縦方法に関する理解を深めるコース | 夜間帯での飛行に関する基礎知識と操縦技術を学ぶコース |
対象者 | 未経験者・初心者 | 基礎コース修了者または同等の知識・経験を有する方 | 技能検定2級以上取得者 | ||
日数 | 2日間 | 3日間 | 1日 | 1日 | 0.5日 |
価格(1名)
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技能検定あり180,000円 | 技能検定あり230,000円 |
100,000円
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100,000円
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100,000円
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技能検定なし150,000円 | 技能検定なし200,000円 | ||||
※初回受講のお客様には2名以上での受講をお願いしております。 ※3名以上でのお申し込み時は、3人目から1名単価が半額になります。 |
※価格はすべて「税別」です
※参考資料:こちらから
エンルートで販売されている製品を紹介
株式会社エンルートで製造されているドローンは8機あります。
「大型農業用ドローン」を始め、「レーザー測量機として使用されるドローン」や「橋梁点検で活躍するドローン」など、活用する分野や用途で選べるドローンがラインナップされています。
また2020年現在では、エンルート公式サイトでのドローン販売は行っていません。
しかし、日本全国に販売代理店・取次店があるのでエンルートのドローンが欲しいという人は、足を運んでいただきたいと思います。
大きい積載量で広範囲散布!農業用大型ドローンの「AC1500」
農業用大型ドローンの「AC1500」は、「飛行効率を最大化した機体の設計」と「大容量のタンク」により、「1回の飛行で圃場全体に農薬の散布」が可能になりました。
1haの農地を、「液剤なら10分」「豆粒剤なら5分」で散布できる優れたドローンということもあり、多くの農業従事者に活用されています。
農業用大型ドローンの「AC1500」の仕様・スペック | |
寸法(プロペラなし) | 1530mm×1340mm×650mm(W×L×H) ※アーム折りたたみ時 783mm×715mm×650mm(W×L×H) |
重量 | 11.9kg(機体のみ) 15.9kg(バッテリ含む) |
プロペラ径 | 675mm |
バッテリー | リチウムポリマー 350Wh/22.2V ×2本 |
最大ホバリング時間 | 16分(最大量積載、散布開始後)/25分(空荷時) |
飛行速度 | 15km/h、20km/h(GPS制御時) |
電波到達距離 | 1,000m |
安全性能 | |
飛行範囲制限機能 | 飛行距離:400m/最高高度:30m(ジオフェンス) |
液状散布装置 ZIN1000A | |
散布速度 | 15km/h、20km/h |
散布高度 | 2m(作物より) |
散布間隔 | 4m |
散布量 | 8L/ha |
積載可能重量 | 9.0kg |
最大吐出量 | 1.3L/min |
※参考資料:こちらから
農業用大型ドローンの「AC1500」が目指しているのは、「散布作業の効率化」です。
以下で、農薬散布を効率化するための工夫をご紹介します。
1.農業用ドローンの「操作性」「安定性」を高めた最新鋭の送信機
2.高性能プロペラを折り畳み式に
3.簡単なバッテリー交換
4.作業がしやすい液状タンクの構造
5.散布方法によって変えられる散布装置
1.農業用ドローンの「操作性」「安定性」を高めた最新鋭の送信機
この最新鋭の送信機は、「Futaba」がAC1500用に生産した「ENROUTE TX2」です。
3つの特徴があり、ドローンの操縦性能が高まります。
【ENROUTE TX2の特徴】
・GPS機能を使用して、位置を保持したまま飛行できる「ロイターモード」
・高度を自動的に維持させ、飛行する「アルトホールド」
・ワンタッチのボタン操作で、離陸・着陸ができる「離着陸アシスト機能」を搭載
また機体のバッテリー残量はモニターで確認できます。またスティックをフルカバーをすることによって、「防水性」「防塵性」が向上します。
2.高性能プロペラを折り畳み式に
高性能なプロペラを「折り畳み式」にしたことで、「組み立て・格納」が簡単にできます。
折り畳みができる事により、収納スペースが確保でき「軽トラの荷台」に積んで運ぶことができます。
3.簡単なバッテリー交換
上記画像のように「ワンタッチでバッテリー交換ができる」ので、難しい操作が必要なく現場で焦ることがありません。
4.作業がしやすい液状タンクの構造
この液状タンクは「取り外しが簡単」で、手間どる心配はありません。
また、「薬剤の補充」や「手を入れての洗浄」ができるように、注ぎ口が大きくなっています。
5.散布方法によって変えられる散布装置
エンルート社では、「豆粒剤用」と「1キロ粒剤用」の散布装置を独自に開発しオプションとして用意しています。
粒剤の種類と散布方法 | 1キロ粒剤 + 従来の散布方法 |
豆粒剤 + AC1500 |
1ヘクタール圃場の散布作業時間 | 30分以上 | 3~5分 |
※参考資料:こちらから
また液剤散布装置と各粒剤散布装置は、2~3分で簡単に交換できます。
このように多くの特徴があり、農業従事者に広く活用されている農業用大型ドローンの「AC1500」は全国各地の販売代理店・取次店で購入できます。
販売価格やオプションについては、全国各地の販売代理店・取次店でご相談していただければと思います。